脳神経内科

開業のご挨拶

この度、ご縁あって2025年7月徳島県板野郡松茂町の地にて開業させていただくことになりました堤聡と申します。
私の生まれ育ちは板野郡板野町です。もともと歯科医師をしておりましたが、諸事情で一念発起して医学部に再入学し、32歳で医師になりました。初期臨床研修修了後は、 “急変時にスマートに対応できる医師”を目指して循環器内科を専攻し、さらにその後、 “神経や免疫の難病にもスマートに対応できる医師”を目指して、脳神経内科とリウマチ・膠原病科をそれぞれ専攻しました。

神経筋疾患やリウマチ性疾患は、CT・MRI検査や血液検査などがまだない時代からすでに知られており、特徴的な病歴+特徴的な身体所見・神経所見の組み合わせによって診断されてきました。つまり、正しく診断するためには、疾患への深い理解に基づく的確な問診+診察の技術が必須であり、ここに神経内科専門医・リウマチ専門医の存在意義があります。
日常診療では、神経筋疾患やリウマチ性疾患が誤診 or 未診断のまま放置されているケースをよくみかけます。

よくみかけるケース
Case 1. 70代男性、数年前から左手足の動きがぎこちない、他院で脳梗塞を疑われて頭部MRIを撮ったが異常なし、経過観察の指示 ⇒ 最終診断:パーキンソン病
Case 2. 70代男性、ここ数年で頻繁に転倒するようになった、他院のMRIで頚椎症を指摘され手術をしたが全く改善しない ⇒ 最終診断:進行性核上性麻痺
Case 3. 70代女性、右下肢が動かしにくくなった、他院のMRIで腰部脊柱管狭窄症を指摘され手術をしたがむしろ症状は悪化、左下肢も動かしにくくなってきた ⇒ 最終診断:筋萎縮性側索硬化症
Case 4. 60代男性、ここ数か月両手首が腫れて痛い、他院のレントゲンでは骨に異常なく、採血では炎症反応高値だがリウマチ関連の抗体は陰性、リウマチではないといわれ痛み止めで経過観察の指示 ⇒ 最終診断:血清反応陰性関節リウマチ
Case 5. 60代女性、ある日の朝から急に首・肩・腰まわりに痛みやこわばりを自覚、日ごとに悪化して起居動作が困難になった、他院の採血では炎症反応高値を指摘されたが十分な診察も説明もなく痛み止め内服とリハビリの指示、一向に改善しない ⇒ 最終診断:リウマチ性多発筋痛症

当院では、適切な問診+身体診察・神経診察を診療の基本とし、そこに適宜必要な検査を追加して、正確な診断に努めます。対象は、神経筋疾患やリウマチ性疾患はもちろん、循環器疾患、発熱を含めた一般内科疾患など広く対応いたします。 “身近な専門医”として、また“地域のかかりつけ医”として、お気軽にご相談していただけるクリニックを目指します。
スタッフ一同、皆様のご来院をお待ちしています。どうかよろしくお願いいたします。

院長 堤 聡

ホームページ:https://tsutsumi-inr-clinic.jp/