日常生活

浄土寺と塩ラーメン

私は2018年4月~2019年3月の一年間、兵庫県小野市というところに住んでいました。

神戸市と姫路市の中間に位置し、神戸市三宮までは車や電車(神戸電鉄)で1時間ほどかかります。

都会のようなにぎやかさはありませんが、豊かな自然とのどかな雰囲気に懐かしさと癒しを感じて、結構気に入っていました。

尊敬できる人たち(うを弘の大将や笹渕さん)との出会いもあり、いつもカウンターで飲みながら楽しくまじめに議論していたのがなつかしいです。

そんな小野市で私のお気に入りスポットを2つ紹介します。

浄土寺(国宝)

浄土寺浄土堂(国宝)

みなさん、「来迎(らいごう)」ってご存じですか?

浄土教で、念仏行者の死に臨んで、極楽浄土へ導くため阿弥陀仏や諸菩薩(ぼさつ)が紫雲に乗って迎えに来ること

デジタル大辞泉
つまり、こういうことです。

この「来迎」というのはあくまで浄土思想のイメージなんですが、この寺にはそれを実際に疑似体験!?できる仕掛けがあるんです。

お堂の真ん中には高さ5.3メートルの阿弥陀如来と、その両脇に3.7メートルの菩薩(ぼさつ)が、見上げるばかりにそびえ立っています。

 西日の光が蔀戸(しとみど)と呼ばれる格子戸を通して堂内に入り込むと、鏡のような床に反射して屋根裏にあたり、さらに乱反射した光が金箔の貼られた三尊像の顔や体をまばゆく照らす仕掛けになっています。

 

阿弥陀三尊像(国宝)

逆光の中でも仏像の姿は陰にならず輝き、まさに阿弥陀如来が雲に乗って迎えに来たような姿が眼前に現れるのです。

これはもうTDLのアトラクションに匹敵します。

しかもこの端正なお顔立ちと気品あふれる立ち姿の仏さまは、鎌倉期を代表する名仏師・快慶の作品です。

浄土堂と堂内の阿弥陀三尊像はこの地で800年余りの風雪に耐えて現在に至っており、ともに国宝に指定されています。

必見です。

小野塩元帥

塩ラーメンを中心にチャーハンや唐揚げも提供するラーメン屋チェーンの小野店です。

浄土寺の近くにあります。

よく職場のひとを誘って行ってました。

柚子の効いたさっぱりだけどコクのある塩ラーメンです。うまい、うまいとスープをすすっているうちに飲み干してしまう感じです。

チャーハンも絶品です。米粒ひとつひとつがパラパラなのにしっとり仕上がっており、焦がし醤油のフレーバーがさらに食欲をかきたてます。

ふだんなるだけ炭水化物を取らないように気をつかっていますが、塩元帥だけは例外です。

いつも塩ラーメン+チャーハンを頼んで、むさぼるように食べてました。

必食です。